ささやき。

海外では写真のように印刷されたものではなく、造形された「文字」が町のいたるところにあります。
お店だけでなく、家のインテリアにもたくさん。

日本で、立体の文字をあまり目にすることがないのは、印刷技術が高度な発展を遂げてきたことが関係しています。
しかし、日本にも昔は真鍮などで立体の文字をつくる専門の職人さんが存在しました。
文字というのは、身近でありながら時間をかけて作られ、大切に扱われてきたものだということです。

文字はヒトが何かを伝える1番の表現方法です。


“印刷”される文字にも特有の伝わり方があります。
同時に“造形”されて出来る文字にも、素敵な伝わり方があります。
感情の面でも、風景の面でも。


日本では「手軽さ」や「スピード」が重要視される時代ですが、逆に想いを込めて作られる文字がこの時代に担う役割もあるのではいかと考えています。

nuts graphy storeの文字は人の手によって時間をかけて作っています。
そうして大切な「名前」や、「メッセージ」に想いを込めることで、小さくても温かな“繋がり”を生み出す可能性を感じています。

大きな声で「文字で世界が変わる」と叫ぶ勇気はありません。
しかし、nuts graphyは少しずつ浸透していくような細く、透き通るような小さな声で私達が愛を込めて生み出す文字で「何かを贈りたい・表現したい」そう感じてもらえる人が1人でも多くなれば、ほんの少しだけ世界は温かくなるかもしれないと、日々ささやいていこうと思っています。